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生理でイライラ!どうしたらいいの?
原因とすぐできるイライラ解消法

生理中のイライラはどうコントロールするかが重要です

生理前や生理中、いつもより短気になったり、イライラしやすくなったりといった経験はありませんか?些細なことで怒ったり落ち込んだりと、生理が近づくにつれて情緒不安定になることも少なくありません。なぜ、生理前や生理中、気分が不安定になってしまうのでしょうか。その原因について探ってみたいと思います。

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精神が不安定になり、イライラしがちになるのは、PMS(月経前症候群)の影響が大きいです。PMSは「Premennstual Syndrome」の略で、生理3〜10日位前から始まる精神的・身体的な不調のこと。生理前に、次のような症状があれば、PMSが原因と考えられます。

・イライラしやすくなる
・ちょっとしたことで怒る
・集中力が低下する
・落ち着かない
・人と接するのが億劫になる、会いたくない
・気分が落ち込む、悲しい気持ちが募る
・理由もなく涙が出てくる

こうした心の不調は、PMSの代表的な症状です。では、PMSによる心の不調は起こるのでしょうか。

●ホルモンバランスの変化
女性ホルモンは、生理開始の14日前に起きる排卵日を期に大きく変動します。女性ホルモンには主に、「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と「黄体ホルモン(プロゲステロン)」がありますが、排卵日になると黄体ホルモンの分泌量が増えてきます。自律神経を整える卵胞ホルモンより、子宮の状態を整える黄体ホルモンが多くなることで、女性の体にはさまざまな影響が現れます。

一つはセロトニンの減少です。「幸せホルモン」の別名で知られているセロトニンは、精神をリラックスさせ不安やストレスを取り除いてくれるのですが、黄体ホルモンが分泌されるとセロトニンの量は低下します。そのため、情緒が不安定になり、不安やいらだちを強く感じることが多くなります。

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また黄体ホルモンが増えると、体内に水分が溜まりやすくなり、むくんだり代謝が悪くなったりします。水分が溜まると体重が増えたり、体の不調、不快感からくる精神的なストレスが生まれたりして、イライラにつながってしまうのです。

そしてもう一つが、自律神経の乱れです。女性ホルモンの分泌を促す脳下垂体の近くには自律神経をコントロールする大脳視床下部があります。そのため、女性ホルモンと自律神経は互いに作用し合い、一方に変動があるともう一方にも影響が現れる、という仕組みになっています。この仕組みによって、黄体ホルモンの量が増えると交感神経が優位になるため、興奮しやすく攻撃的になってしまうのです。

●潜在的鉄欠乏性貧血
人の体は鉄分が不足すると動悸や立ちくらみ、倦怠感の他、不眠やイライラなど心の不調も招きます。鉄分が不足しているほど、PMSの症状も悪化しやすいといわれています。

●嗜好品(酒・タバコなど)
酒やタバコ、コーヒーといった嗜好品を摂取することでPMSの症状を悪化させてしまうことがあります。

○酒
PMSが起こる生理前の期間は、アルコールを分解するための肝機能が低下しています。生理前に飲酒するとなかなかアルコールが抜けず、二日酔いや体の倦怠感が現れやすくなってしまい、心身ともに不安定になります。

○タバコ
ニコチンには、血管を縮める作用があります。生理前の喫煙により血流が悪くなり、体が冷えて自律神経が乱れてしまうのです。

○カフェイン

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コーヒー、紅茶などに含まれるカフェインには、神経を興奮させ不眠を招いたり、感情の起伏を高ぶらせたりする作用があります。そのため、PMSのイライラ症状を悪化させてしまいます。

外からのアプローチでイライラを解消しよう

原因がわかったところで、イライラを解消する方法や有効な対策をご紹介します。

●鉄分を積極的に摂取する
PMSは鉄分不足で悪化するので、生理中に限らず日頃から鉄分を積極的に摂取し、鉄分を補いましょう。鉄分を多く含む食品として、レバー、肉類、ほうれん草、ひじき、大豆、カツオ、煮干しなどの魚類がおすすめです。またビタミンCは鉄分の吸収を促してくれるので、一緒に摂ると効率よく鉄分を補給できます。

●ハーブティー
ハーブティーには、自然から得た素材を使って、私たちが本来持っている自然治癒力を高める作用があります。またハーブ特有の香りにはリラックス効果があり、カフェインレスであることから神経の興奮作用を気にせずに飲めるのもよいですね。ラズベリー、ローズヒップ、カモミールなどハーブの種類もいろいろありますが、好みの香りを見つけてみてください。

●アロマオイル
香りの効果は体によい影響を与えてくれます。生理前や生理中におすすめのアロマは、ローズ、ゼラニウム、グレープフルーツ、イランイラン、ラベンダーなどです。アロマオイルは加湿器やアロマポットで香りを拡散させるとよいでしょう。

●漢方薬

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漢方薬は、植物の根や実を乾燥させた生薬を何種類か組み合わせて作られているため、頭痛や痛みなどいろいろな症状にも1つの薬で対処することができます。たくさん種類があるので、自分の症状と照らし合わせるか、よくわからない場合は婦人科で相談の上、利用しましょう。

●人と会わない、無理をしない
これはイライラ対策でとても大事なことの一つです。生理前や生理中はイライラのせいで対人関係のトラブルが発生しやすい時期といえます。どうしても避けられない場合(仕事や行事など)は別として、できるだけ人と会わない、関わらないようにしましょう。また、激しい運動や夜更かしなども控え、早く寝るなどして疲れる状況をつくらないことを心がけてください。必要以上の無理をしないことが大切です。

まとめ

イライラする原因は、体の中に起きるホルモンの変動が大きいのですが、自分の体の中で起こっている変化を知ることで、予防法や対策もとりやすくなるはず。

イライラが昂じて、家族や友人、恋人など身近にいる大切な人を傷つけたり、不快な思いをさせたりしてしまうのは、お互いにとって不幸なことです。そうならないためにも、自分を責めたりせずに、前向きにしっかりと対応していきましょう!

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