03-6801-5757

      
  1. ABC整体スタジオ
  2. 寝違えQ&A
  3. 脇の下を刺激して寝違えを改善

首筋の痛みや張りの原因はこれだった!

首筋の痛み、原因は脇にあるって本当?

AdobeStock_170153972.jpeg

寝起きなどに首筋に痛みを感じることはありませんか。寝違えてしまったかなと思う人も多いと思いますが、首の痛みが起こる原因のひとつとして考えられているのが、「腋窩神経」の圧迫によるものです。

「腋窩神経」とは、いわゆる脇の下に通っている神経のことで、頚椎(首の骨)の5番目と6番目のところから分かれて枝となって出ている神経の一部です。この神経は、三角筋や小円筋といった筋肉を動かす指令を出したり、肩の外側の感覚情報を伝えるという働きを持ったりしています。横になって寝ているとき、下になった側の体と腕で脇を圧迫してしまうと、「腋窩神経」に障害が起こり、それが首の痛みや肩まわりなどの痛みにつながることがあるのです。首が痛いといっても首まわりではなく、脇の下の神経の障害が原因というのは、ちょっと意外ですね。

この他にも首の痛みにはさまざまな原因が考えられます。

・姿勢や生活習慣による痛み
ストレートネック、猫背、不良姿勢、長時間のデスクワーク、スマホ首など
正常な背骨は横から見たときに綺麗なS字を描いていますが、ストレートネックの場合、首が真っ直ぐ、もしくは後ろに湾曲しています。そのために首や肩に痛みが出ることがあります。

・加齢や老化によるもの
加齢により頚椎や首の椎間板に変性が起こり、痛みを発症します。40代以降に多く見られますが、頚椎椎間板ヘルニアという椎間板が飛び出してしまう病気は、しばしば若い人にも起こります。

・枕や寝姿勢によるもの
枕や寝具が体に合っていないため、寝違えを起こし、首に痛みが発症します。

・入浴
お風呂に入り体が温まると、首こりや肩こりは楽になるものですが、逆にお風呂に入ることで痛みが悪化することがあります。

・間違った治療によるもの
マッサージ、矯正、磁器やチタンのネックレス、首のけん引、電気治療、矯正枕などさまざまな首筋の痛みには治療法、改善法がありますが、自分に合わない治療を繰り返しているうちに、悪化させてしまうことがあります。

・ストレス、過緊張

AdobeStock_180108133.jpg
日常生活で受けるさまざまなストレスが原因で、急に首が痛み出し、回らなくなることがあります。この痛みは、自律神経が乱れたため、胸鎖乳突筋や肩甲挙筋、斜角筋などに緊張が起こったと考えられます。最初は弱い筋緊張が持続的に起こるので自覚がありませんが、筋肉が耐えられる限界を超えたところで急に痛みを自覚するのが特徴です。

また、左首、右首だけが痛むという症状もありますが、病気が隠れていることがあるので注意が必要です。

左首が痛い場合は、ほとんどが筋肉に負担がかかり炎症を起こしています。寝るときに首を右に傾けて寝るクセのある人、左手で作業をする人に多く見受けられます。しかし、左首が頻繁に痛む、動いていなくても激痛が走る場合、狭心症の疑いがあります。狭心症は、左首の痛みとともに、全力疾走した後のような胸を締め付ける感覚があります。こうした症状が続くようなら、なるべく早く病院で診てもらってください。

右首が痛い場合も、左と同様、右側の筋肉に負担がかかっているケースがほとんどです。ただし、痛みが頻繁に起こったり、首だけではなく肩の周辺まで痛んだりする場合は、胆石が悪化している可能性も。こうした症状があるときは、一度病院で診察を受けましょう。

首筋の痛みに効くストレッチはこれだ!

AdobeStock_206670103.jpeg

首の痛みの主な原因を解説してきましたが、ここでは痛みを改善する改善法を紹介します。まず、痛みを緩和する方法としてオススメなのがツボの刺激です。

・落枕(らくちん)
人差し指と中指の間にあるツボです。手の甲側、人差し指と中指の骨の間を押していき、いちばん痛いと感じる部分を強めに押しましょう。これは寝違えに即効性があるといわれているツボなので、寝起きに首が痛いときは、このツボから試してみましょう。

・完骨・天容(かんこつ・てんよう)
耳の後ろを触り、骨の出っ張りがある部分から指1本上にあるのが完骨、耳の下の顎の終わりの部分にあるのが天容です。頭痛などに効果があるツボとしてよく知られていますが、首の痛み、眼精疲労、ストレスにも効果が期待できます。

・天柱・風池(てんちゅう・ふうち)
後頭部の中心から指1本ほど離したところにあるのが天柱、さらに指1本ほど離したところにあるのが風池です。どちらのツボも、頭痛、首こり、眼精疲労、血流改善、自律神経を整える効果があります。

また、簡単にできるストレッチもぜひ試してみてください。

○痛む側の腕を少しずつ後ろに引き上げ、自然に止まるところで20秒キープします。手首の力を抜いた状態で行うのがポイント。

○腰の後ろに手をあてて、肘を後ろに引いて20秒キープします。

○手を90度まで上げ、肘を120度に曲げます。その角度のまま腕を軽く後ろに引いて20秒キープします。

首の痛みの治療は、胸鎖乳突筋や僧帽筋、後頭筋をほぐすのがポイントです。手の甲と甲を合わせて指先をみぞおちにあてます。ひじを水平にしてひじを前に出すように背中を丸めていきます。このとき、顔はお腹を見るように首を丸めましょう。さらにお腹を引っこめて、背骨を丸めます。肩甲骨を広げて体の全面を収縮する姿勢で10秒間キープした後、ゆっくり力を抜いて10秒間リラックスしましょう。

首が痛いからといって、首をもんだり強く回したりするのは症状を悪化させてしまうので、くれぐれも控えるようにしましょう。ご紹介したツボ押しやストレッチを行えば、首の痛みやこりも楽になると思いますので、早速試してみてくださいね。

TOPへ