妊婦さんにとってお腹の張りというのは悩みの一つでしょう。
だんだんとお腹が大きくなっていくにつれてお腹の張りが辛くなる人が多いようですね。
「おなかがパンパン」「下腹がキューッとしぼられるような」「おなかがカチカチにかたい」等の訴えがとても多いです。
お腹が張ってきても、一般的には横になって寝ている人が多いようで、お腹の張りで耐えられない人は、子宮収縮抑制剤といって張り止めの薬を処方してもらうことがあるようです。
原因は妊娠の時期によって違います。
妊娠初期のお腹の張りであれば、子宮が大きくなることが原因のようです。
妊娠前は、鶏の卵ぐらいの大きさだった子宮が、急速に大きくなるために起こります。
妊娠の中期から後期では、お産が近づき、子宮が陣痛に備えて収縮の練習をするため、おなかが張りやすくなります。その他の原因として赤ちゃんが動いたあとや、ストレスや家事や運動のための疲労、冷え等が考えられます。
お腹が大きくなってくると、内臓全体が下垂してきてお腹の張りが出てくることがあります。妊娠したあとに骨盤が広くなってきますので、その広くなった骨盤に内臓が下がってくるためにお腹を圧迫してお腹の張りを訴えることがあります。
また羊水の循環の悪さからくるお腹の張りもあります。
本来であれば羊水は体内を循環し、排泄物の除去やガス交換を行い、赤ちゃんがいる空間の環境を維持しています。
妊婦さんのお腹の張りの原因はほとんどの場合、循環の悪さです。
胎児が入っている子宮には羊水が入っていますが、この羊水も同じものがずっとあるわけではなく常に循環し、使われた羊水は排泄され、新しい羊水が追加されます。
約3時間で完全に新しいものになっているといわれています。
大量の水分がつねに羊膜絨毛膜を通過して母体の循環系に戻されているわけです。
この際に体がねじれて循環の悪い状態になっていると羊水がうまく吸収されずにお腹がパンパンになり、お腹の張りを感じます。
このお腹の張りは内臓を圧迫しますので、さらに体の機能を低下させ羊水の循環を悪くしてしまいます。
お腹の張りを改善させるためには、まずは骨盤の柔軟性を改善させ体の疲労を改善させなければなりません。
少しでもゆがみを調整できれば、お腹の張りはその場で改善できます。
私が見た中でも、5カ月の妊婦さんのぽっこりお腹が整体後には妊娠しているのが分からないほど凹んだ方もいらっしゃいました。
お腹の張りはダイレクトにお腹の中の赤ちゃんに影響を与えてしまいますので、早めに改善させましょう。