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左肩が痛い!
実は重大な疾患が隠れている可能性もある
左肩の痛みの原因とは?

デスクワークの増加やスマートフォンの普及によって、肩こりを訴える方が多くなってきました。肩こりというのは日本の国民病と呼ばれているほど、ある意味馴染み深いものではありますが、だからと言ってしかたないと放置していてはいけません。痛みのあるつらい状態が続いてしまうというのはもちろん、その肩こりの向こう側に何か重大な疾患が潜んでいることもあり得るからです。
人間の体は不思議なもので、痛む場所に痛みの原因があるとは限りません。中でも左肩だけ痛む、という場合には内臓系の不調も考えられるので特に注意が必要になります。そこで今回は左肩だけが痛む場合に考えられるその原因を紹介したいと思います。

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◎左肩だけ痛む!その原因は?

何か体に不調を感じた時には、まずその原因を探ることが第一です。先ほども言ったように、肩が痛いからと言って肩に原因があるとは限らず、その場合には肩に対するアプローチだけを行っていてもほとんど効果が望めないからです。

不調の原因を探るためには、痛みを整理することから始めます。まずは、痛む場所を軽く押してみましょう。その際に骨にずきずきするような痛みが走る場合は、骨に問題があることが多いです。骨ならば微細な異常以外ならレントゲンを撮ればすぐわかるので、整形外科に行ってレントゲンを撮ってもらいましょう。

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問題はそれ以外です。どう考えても骨とは関係ない場所が痛む、レントゲンを撮ったが問題なしと言われた、など様々なパターンがあると思いますが、この場合は筋肉や神経が原因です。その中でも一番多いのは姿勢不良や体のゆがみによる肩こり。これは肩から首にかけて、背中や右肩など広い範囲に症状がみられることが多くあります。

左肩や右肩だけが痛い、という場合にはまずは原因として五十肩が挙げられます。これは加齢とともに関節の可動範囲が狭まり周辺の筋肉が炎症を起こしてしまうものなのですが、ほとんどの場合は片方の肩のみで発症します。なので、左肩(右肩)だけが痛い!という場合にはまず五十肩を疑いましょう。

◎その左肩の痛み、胃が原因かもしれません

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それから意外なところだと、胃の不調も原因として考えられます。胃というのはとてもストレスに弱い器官です。緊張すると胃が痛い、という経験をされた方も多いのではないでしょうか?そんな胃が精神的なストレスや暴飲暴食によって不調をきたすと、周辺を流れるリンパ液や血液がドロドロになり循環不良を起こしてしまいます。こういった体液は全身を巡っているわけですが、左肩にはその循環の中でリンパ液と血液が合流する「左静脈角」というところがあり、特に循環不良の影響が顕著にみられるため左肩に痛みが発生してしまうのです。

この痛みを解消するためには体液の循環を正常な状態に戻すことが必要です。規則正しい生活やストレス要因の排除・克服などを心がけましょう。今すぐにでも楽になる方法をとりたいという場合には、温めるというのも有効な手段です。要はリンパ液や血液が滞ることによる痛みなので、温めることで管を広げ、通りをよくしてあげましょう。

◎心臓の疾患が隠れていることも

左肩周辺の痛みの中でも特に注意しなければならないのが、心臓疾患に起因する痛みの場合です。気付かずに放置してしまうと命に関わります。心臓と左肩の関係を詳しく見ていきましょう。

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心臓に起こる疾患というのは数多くありますが、今回関係してくるのは心筋梗塞です。心筋梗塞とは血液が血管の中で詰まることでその先にある心筋に栄養が行き渡らなくなり、結果心筋が壊死してしまうというものなのですが、この壊死していく過程で生じる痛みが肩に現れることがあります。その理由は、左肩に脳から心筋に通っている神経と肩に通っている神経が交錯する場所があるから。心筋から発せられた痛みの信号を、脳が肩から送られてきた痛みの信号だと勘違いしてしまうことがあるのです。これは放散痛と呼ばれています。とは言え、肩が痛むたびに心筋梗塞を疑っていてはキリがありません。左肩の痛みと並行して心臓の痛みや胸全体の圧迫感、動機や息苦しさを感じることがあった場合には病院へ行きましょう。
もちろん心筋梗塞の前段階である狭窄症の場合でも、肩に痛みが出てくることがあります。狭窄症や心筋梗塞に対する対処法というのは、日ごろから健康的な生活を心がけてきれいな血液と血管を維持していくということくらいしかありません。もし肩の痛みと先ほどの胸への違和感がみられた場合には、速やかに病院へ行って検査を受けることをおすすめします

◎まとめ

今回は左肩だけ痛い!という場合に考えられる原因を紹介してきました。痛みの向こう側には意外な原因が隠れている、ということを理解していただけたかと思います。人間の体というのはどこでどうつながっているのか素人目には判断がつかないことが多くあります。少しでも何か変だな、と思ったら、ためらうことなくプロである医者に診てもらいましょう。

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