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足首の痛みってどこから来るの?
その原因と治し方、教えます

足首はなぜ痛くなるの?

足首は体重のほとんどを支えているので、歩くために最も重要な部位と言ってよいでしょう。足首は、膝から下の内側の脛骨と外側の腓骨の2本、距骨との組み合わせで関節を形成しています。合計9本の骨が組み合わされてできている足関節があり、膝関節と同様、複雑な構造になっています。また、足首の靭帯は、その外側になる前距腓靭帯・後距腓靱帯・踵腓靱帯の3本と、内側の三角靭帯が機能し合っています。不安定な場所を歩いたり急に方向転換したりできるのは、これらの靭帯をうまく活用しているからです。

また、足の裏の土踏まずは、飛んだり跳ねたり、あるいは重いものを持ったりして足に負荷がかかったとき、その衝撃を和らげるクッションの働きをしています。この土踏まずがない人は、足に疲れが溜まりやすく、捻挫や骨折をしやすいと言われています。ですから、立ち通しであまり歩かない人は注意が必要です。

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足首が痛くなる主な原因としては、捻挫、靭帯損傷、脱臼、骨折などの外傷があります。その中でも多いのが捻挫です。足首を捻る方向は足の裏を体の内側に向けることが大半で、足首を捻ったときに外側の前距腓靭帯が伸びた状態から、さらにひどくなると何本かの繊維が切れてしまい、靭帯損傷の状態になります。
また、冷えや慢性的な冷え性、むくみなども足首の痛みの原因となっています。

その痛みの原因と症状を解説します

歩けないほどではないからと、つい放置してしまいがちな足首の痛み。中にはすぐに治るものもありますが、長引くと心配ですね。足首の痛みにもさまざまな理由があります。どのような原因、症状があるのかについてまとめてみましたので、自分の症状がどれにあてはまるか、チェックしてみてください。

●捻挫・靭帯損傷

捻挫は、関節の可動域を超える動きによって関節周辺を損傷した状態です。関節部分は骨と骨のつなぎ目で、スムーズに動けるよう靭帯が需要な役目を果たしていますが、この靭帯が損傷した状態を捻挫と言います。足首は体重がかかる関節なので、慣れない運動や作業をしたときなどに捻挫しやすくなります。症状としては、足首周辺の痛みや腫れ、内出血など。軽症ならばすぐに歩けるようになりますが、重症の場合は立つことも難しく、靭帯断裂や脱臼、骨折まで起こしていることもあります。軽い捻挫なら患部を冷やして安静にしていればよいのですが、痛みが強い靭帯断裂などの恐れもあるので、早めに整形外科で診てもらったほうがよいでしょう。

●疲労骨折

同じ部分に繰り返し負担がかかったとき、微細な骨折を生じることがあり、これを疲労骨折と呼んでいます。疲労骨折は時間をかけて生じるものなので、痛みがあってもつい運動や仕事を続けてしまう人が多いようですが、慢性化すると治りにくくなりますから、痛みがあるときは休ませて、治療に専念しましょう。

●扁平足

足裏のアーチ(土踏まず)が十分に機能していないため、跳んだり走ったりといった動きをすると足首に大きな負担がかかります。扁平足は足裏の筋肉が不足している状態ですが、足裏の筋肉を鍛えることで負担を軽くすることができます。たとえば足指じゃんけん、足裏でタオルをつかむといった運動が効果的。痛みがないときに試してみましょう。

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●足根管症候群

足首の内側に足根管という神経が束になった部分がありますが、そこが圧迫され痛みが出る症状が足根管症候群です。通常は足裏のしびれを感じることが多いのですが、圧迫を受けている足根管が痛む場合は、足首に痛みを感じます。原因は静脈瘤などが考えられますが、整形外科で原因を調べてもらい、改善することで痛み和らぐはずです。

●後脛骨筋腱機能不全

体重を外側にかけるクセがある人に多いのがこの症状です。後脛骨筋腱というふくらはぎの筋肉への負担が大きくなることにより、足首の内側に痛みを感じます。意識して体重のかけ方を直すことが治療の一歩です。

●冷え性

血流が悪く、心臓から遠い手の先や足先などに血液が十分行き渡らないことで冷えを生じますが、足首も心臓から遠いため、足首が冷えていると痛みを感じることがあります。足首の内側やくるぶしに痛みや腫れがある場合、炎症による腫れを除けば冷え性やむくみが原因であることが多いので、温めるのが効果的です。とくに女性は男性に比べて筋力がないため、血流が滞りやすく冷え性になりやすいと言われています。痛みが炎症によるものと間違った判断をして冷やしてしまうと、さらに足が冷えて症状が悪化することもあるので注意が必要です。

●痛風

血中尿酸値が上がり、足首や足の指などに急性関節炎を起こすのが痛風です。約9割が男性患者で、アルコールの過剰摂取が原因で発症するケースが多くあります。思い当たることがある人は、アルコールを控え、病院で診てもらうようにしてください。

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●アキレス腱周囲炎

足首への負担が大きいために痛みを生じます。長時間立ち通しの仕事をしている人に多く見られる症状です。足を酷使しているという体からのサインですから、休息をとることを心がけましょう。また、腫れや強い痛みがあるときは、整形外科で相談してください。

●関節リウマチ

関節リウマチは女性に多い症状で、朝起きたときに足首がこわばり、痛みがあります。軟骨や骨が壊れていく怖い病気でもあるので、早期治療が重要です。早めに病院で診てもらい適切な治療を行いましょう。

●外反母趾

足の親指が小指側に向かって曲がった状態を外反母趾といいます。女性に多く、3人に1人が外反母趾になるといわれるほど身近な病気です。変形の程度により、足指や足裏に痛みが出る場合、足首に痛みが出る場合などさまざま。痛みを感じないという人もいますが、知らないうちに足の変形が進んだり、歩くことができないほど変形したり、糖尿病や心臓病、骨粗しょう症の原因になることもあります。放置せずに早めに治療を行うことが大切です。

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●腱鞘炎

腱鞘炎というと手首に発症することが多いので、手首の病気と思われがちですが、腱鞘がある部位ならどこにでも起こります。スポーツをする人なら、足首の腱鞘炎も珍しくありません。特に靴の紐を締めすぎたり靴のサイズが合っていなかったりすると、足首や甲の部分に強い圧迫が起き、この部分に腱鞘炎を起こしやすくなります。痛みや炎症があるうちは安静にし、消炎鎮痛剤などを使用して様子を見てください。痛みや炎症がある程度治まったら、足首回りのマッサージやストレッチ、筋トレを並行して行うとよいでしょう。

まとめ

足首の痛みとひと口にいっても、さまざまな原因があることをおわかりいただけたでしょうか。大したことない、歩けるから大丈夫と油断せずに、自分の痛みの原因を正しく判断し、早めに適切な処置や治療をすることで、痛みから解放されます。気になることがあれば、整形外科などの医療機関で一度診てもらってくださいね。

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