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腰痛の痛みやしびれの
原因や症状、治療法について

腰のつっぱりや、しびれ、その原因は坐骨神経痛の場合があります

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腰のつらい痛みやしびれ、つっぱり感などを感じつつも、どうやって改善すればよいかわからない。マッサージやストレッチをしてみても、しつこい痛みが残る・・・。

こんなお悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。もしかしたらその痛みやしびれなどは、坐骨神経痛によるものかもしれません。

坐骨神経の痛みは初期段階だと【時々痛みを感じる】【鈍くしびれる】【つっぱる感じがある】程度で済みますが、放置して症状が進んでしまうと、【鋭い痛みを感じる】【歩行が困難になる】にまで至ります。

つまり、今は大した痛みではなくても、将来的に日常生活に支障が出る可能性があるということ。今回は、その中でも坐骨神経痛による「腰痛」に焦点を当て、その原因、症状、治療方法や自宅でできるホームケアについて解説します。

腰痛の原因や、症状の現れ方をチェック

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坐骨神経痛の症状や、痛みの現れ方は人によって異なります。なぜなら、坐骨神経は腰からお尻、太もも裏、ふくらはぎ、すね、そしてつま先まで下半身全体を走っている非常に長い神経だからです。腰からつま先までのどこにどのような症状が現れるかはそれぞれです。ただし、多岐に渡る症状の中でも多くの人が痛みを感じている箇所があります。それが腰です。

坐骨神経を圧迫してしまう要因としては、若い人の場合は「腰椎椎間板ヘルニア」、高齢の方だと「腰部脊柱管狭窄症」などが挙げられます。

◇腰椎椎間板ヘルニア

背骨は、33個の「椎骨」という骨によって構成されています。また、椎骨と椎骨の間には「椎間板」という軟骨があり、衝撃を吸収するクッションのような働きをしてくれています。その椎間板が何らかの原因で飛び出してしまう病気が、「腰椎椎間板ヘルニア」です。飛び出した椎間板が坐骨神経痛を圧迫することで、痛みやしびれを引き起こします。同じ姿勢(特に中腰や前かがみなど)を長時間続けたり、急に重たいものを持ち上げたりした時に発症する危険性があります。

◇腰部脊柱管狭窄症

脊柱管とは背骨の中央にある空間のことで、脊髄と、それに続く神経が通っています。この脊柱管が狭くなる病気のことを脊柱管狭窄症と呼び、なおかつ腰のあたりで発症すると「腰部脊柱管狭窄症」という呼ばれ方をします。腰部脊柱管狭窄症を発症すると、馬尾神経を圧迫し、腰の痛みや足のしびれなどの症状を起こします。先天的な原因(生まれつき脊柱管が狭い、弱い)の場合もありますが、多くは加齢によって腰椎が変化し、脊柱管が狭くなってしまったために起こります。

他にも変形性腰椎症、腰椎分離症、腰椎すべり症、梨状筋症候群のような腰周りの骨や筋肉の病気によるものから、糖尿病や腫瘍、感染症など直接的に関わりがなさそうなものまで、坐骨神経の圧迫による腰痛の原因は多岐に渡ります。また、脊椎・脊髄のがんなど、良性悪性を問わず骨盤内に発生した腫瘍が神経を圧迫することで起こる場合もあります。いずれにせよ、日常に支障をきたすほど痛みを感じたり、しつこく痛みやしびれが残ったりしている場合は、早急に医療機関での検査を受けましょう。

また、坐骨神経痛を発症するのはこのような病気によってだけではありません。日常生活や生活の変化によって、坐骨神経が圧迫されることもあります。例えば、以下のような要因が挙げられます。

・妊娠に伴いおなかが大きくなること
・体重増加
・けがの後遺症
・ストレス

中には、明確に原因がわからないこともあります。むしろ、医療機関で診療を受けて原因がわかることはそれほど多くないと言われているのです。しかし、坐骨神経痛の場合は原因が分からなくても治療は行っていくことは可能です。対症療法を行っていった結果、原因が特定できることもあるので、根気強く治療を続けていくことが大切です。

症状の現れ方は、【神経のどの箇所を圧迫しているか】【炎症が起きているか】【どの病気か】などによって異なってきます。例えば「腰部椎間板ヘルニア」による坐骨神経痛は、安静にしていても腰部に強い痛みを感じることがほとんどです。最初のうちは腰部だけでも、下肢まで強いしびれや痛みが広がることがあります。「腰部脊柱管狭窄症」によるものは、腰の痛み自体はそこまで大きくなく、安静にしている時は痛みが軽くなります。しかし立ったり歩いたりすると、腰痛や下肢のしびれが出て歩行困難などに陥ることもあります。

痛みの原因が異なれば、当然治療や痛みの緩和方法も変わってきます。良かれと思ってやった治療法でも中には症状を悪化させてしまうものもあるため、慎重に行っていかなければなりません。特にストレッチなどの自宅療法は一歩間違うと重大な事故につながることもあります。日常生活に支障が出るほどの痛みには、まず医療機関を受診することが大切です。

もし何となく腰部に違和感がある、病院に行くほどじゃないけど腰が痛む、朝起きたらなんだか腰が重い・・・そのような症状を感じるようだったら、ぜひ今回ご紹介するストレッチを試してみてくださいね。

坐骨神経痛による腰痛の改善方法とは

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おそらく、坐骨神経痛で医療機関にかかる際は、「腰が痛い」というような症状を訴えるところから始まることと思います。他の医療機関での診断を受けたことがある場合を除き、「坐骨神経痛だと思います」と自ら申告することは稀でしょう。腰痛の症状を訴えられた医師は、まず原因の特定を図ります。その結果、どうやら坐骨神経が圧迫されているらしいと判断されて初めて、その腰痛が坐骨神経痛だったということがわかります。

坐骨神経痛の検査は、いつから痛みを感じ始めたのか、どのような姿勢の時に強く痛むのかなどの医師のヒアリングから始まり、レントゲンやMRI、CTなどの機器を利用したものから、医師が実際に触れて患部の状態を把握する触診など多岐に渡ります。

その結果、原因が特定されたとしても、されなかったとしても、痛みを緩和させるための治療が行われます。痛み止めの内服薬や座薬の使用のほか、痛みが強い場合はブロック注射が行われることも。少し怖く感じるかもしれませんが、効果はてきめんです。明確に原因が判明し、手術が必要であると判断された場合には、手術を行うこともあります。受診した当日にそのまま手術を受けることはほとんどありません。

腰痛治療の特徴として、手術で腰痛の原因を取り除いた場合を除き、一度の治療で完治することがほとんどない、と言っていいでしょう。特に原因が明確にわからないものは、日々の生活の積み重ねによる痛みである場合が多いため、解消するためにも同じくらい、もしくはそれ以上の日数が必要になります。痛み止めの内服などは、確かに症状を緩和させてくれますが、根本的な解決方法ではありません。そこで大切になってくるのが、「理学療法」です。

理学療法とは、「身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えること」を言います(理学療法士及び作業療法士法 第2条)。リハビリや、温熱治療・電気治療などのことですね。整形外科の中には、このような理学療法を行う施設を併設しているところもあります。

理学療法は、一度で終わることはほとんどありません。継続して通い、痛みの元を取り除くまで根気強く続けることが大切です。それから施設で行う理学療法だけでなく、自宅でできる「セルフケア」も重要です。そこで、自宅で簡単にできるストレッチをご紹介します。

自宅でできる腰痛対策のストレッチ

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腰痛対策のストレッチで大切なことは、「決して無理はしないこと」です。痛みが強くなったり、違和感を覚えたりするのであればストレッチの途中であっても絶対に続けないでください。症状の悪化を招く恐れがあります。まずは軽く始めてみて、問題がなさそうであれば続けるようにしてくださいね。理学療法士による指導の一環で、自宅でできる体操を教えてもらえることもありますので、併せて行うとよいでしょう。

まずは、腰部脊柱管狭窄症による腰痛の改善に効果的なストレッチです。

① 仰向けに寝る
② 力を入れずに、両膝を両手で軽く抱える
③ ゆっくりと息を吐きながら、両手に力を入れ両膝を胸に近づけて5秒キープする
④ 力を抜いて両膝を軽く抱えた状態にゆっくり戻る

10回を1セットとして繰り返します。目安は1日6セットです。

次に、腰部椎間板ヘルニアによる腰痛の改善に効果的なストレッチをご紹介します。

① うつ伏せに寝る
② 脇を締め、肘を曲げて手のひらが肩の横にくるように置く
③ 腕の力のみで、上体をゆっくりと反らせる
④ 腰が大きく反らせない人は、肘をついた状態でゆっくりと上体を反らせる
⑤ 肘を伸ばして反らした人は3秒、肘をついた上程で反らした人は10秒キープ
⑥ ゆっくり元に戻る

腰が大きく反らせるか反らせないかは重要ではありませんので、無理しないようにしてください。また、反らした際に恥骨部分が床から離れないように気をつけましょう。肘を伸ばしきると離れてしまう人は、軽く曲がった状態でキープしても大丈夫です。10回を1セットとし、目安は1日6セットです。

どちらも、それより少なくても効果がないわけではないので、できる時にやってみましょう。

最後に、腰周りの筋肉をほぐすストレッチをご紹介します。坐骨神経痛のみならず、様々な腰の痛みに効果が見込めるストレッチです。

① 頭を枕に乗せ、足の裏が壁につく位置に仰向けに寝る
② 足の裏が壁についた状態で膝が軽く曲がるように、壁との距離を調節する
③ 壁を足の裏で押しながら、ゆっくりと膝を伸ばす
④ 膝が伸び切ったら全身の力を抜く
⑤ 腹式呼吸を行いながら3~5分キープ

こちらは1回のみで構いません。身体をリラックス状態にすることができるので、寝る前などに行うとよいでしょう。

ストレッチは、自分が気持ちいい範囲で行うことが鉄則です。また、力を入れすぎたり反動で行ったり、急に動かしたりすると腰を痛める原因になってしまいます。ゆっくりと呼吸を止めることなく、リラックスしながら行いましょう。腰の痛みを引き起こしているのは、筋肉の緊張です。身体がリラックスすれば、患部周辺の筋肉も緩みやすくなり、ストレッチ効果も高まりますよ。

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